「ある日突然、ずっと以前の借金の督促状が届いた」

　
それまで電話も手紙連絡も無かったので、ついつい忘れかけていた借金について、突然【●●法律事務所】や【△△債権回収株式会社】等の（ある意味お堅い名前の所から）「支払いが途中で止まった上に利息が●●十万円もついて、これだけの金額になっている。早急に払って欲しい。払わなければ裁判もする」といった文面に驚き、慌ててご相談に来られるという方がいらっしゃいます。

この時、まず確認させていただくのが「その電話が来てから、相手に対して千円でも支払ったりしていないか」という点です。

借金というものは、最終弁済時期から５年以上経過していれば時効となって、法的には支払う必要がありません。
とはいえ、、時効とは実は放っておけば自動的に「なる」ものではありません。
時効になった上で、改めて「時効なので払いません」と相手に対して内容証明等によって意思表示することで、初めてその効力が発揮されるのです。

そのため、時効の意思表示をする前にどんな少額でも相手に対して支払ってしまうと、「支払う意思があった（＝時効を主張しない意思表示をした）」と見られてしまい、支払った後に「やっぱり時効を主張する」と主張する事はできないのです。

　

もしも、ある日突然に自宅へ督促が届いた時は、決して慌てて相手方に連絡したり支払ったりすることなく、まずは支払い時期を冷静に思い返し、或いは調べてみてください。

　

当職では時効の意思表示に関する内容証明の作成も承っております。
突然の借金督促にお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。

（ごく稀に、身に覚えない会社から督促状が届く事もあります。●●司法督促センター、日本●●借金徴収委員会等の、さも公的な機関のような名前を装っている事もありますが、それらはほぼ間違いなく「詐欺会社」です。そうした怪しげな会社から届いた場合も、まずは慌てず、一度ご相談いただければと思います）

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